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Treatment

乾癬

乾癬とは

乾癬

全身の色々な場所の皮膚が境界明瞭に赤く盛り上がり、乾燥した皮膚が厚く付着してボロボロと剥がれおちる病気です。
原因は明らかではありませんが、なんらかの遺伝的素因のある方に、ストレスや感染症、不規則な生活などの刺激が加わることで発生するといわれています。糖尿病や高血圧、肥満の方に発生が多いのも特徴です。白色人種系に発生頻度が高い皮膚病として知られていますが、日本人も増加傾向にあり、人口のおよそ0.1%と推定されています。

はじめに

日本では戦後に増加した病気であり、比較的認知度の低い病気とされています。
しかしながら、その数は年々増加傾向にあり、男女比で表すと、男性がやや多いとされています。
年齢では男性で50代、女性では20代と50~60代の二峰性の発症が多いとされています。
一方では、乳幼児のおむつ部から発症する例も見受けられます。
乾癬は人から人へ伝染することは無く、命を脅かすような病気ではありません。
しかしながら、認知度が低い疾患なだけに伝染病だと勘違いされたり、症状が目に見える形ではっきり皮膚に現れるなどの理由で、精神的に不安を抱えている人が多いのが実情です。

病因・誘因

はっきりとした原因はまだ分かっていませんが、乾癬になりやすい遺伝的素因があるといわれています。
但し、素因を持っている人でも発症しない人も多くいるのも事実です。
一般的には白色人種系に多く、ゲノムワイド連鎖解析では、HLA class I近傍のほか、6番染色体上のPSORS1,17番染色体上のPSORS2をはじめとする複数の遺伝子座が、候補遺伝子領域としても報告されています。
血液検査上、ヘルパーT細胞(白血球の一種)の増加や、TH1の亢進などがいわれていて、これらがどのように乾癬の原因として関係しているのか、現在研究されています。
また、免疫の機能に影響を与える環境因子が加わることでも発症します。
例えば、細菌及びウイルス感染やストレス、肥満や薬剤などが挙げられます。
気候の変化や高脂肪摂取など生活環境で増悪する事例も少なくありません。
元々の体質的な素因に精神的、肉体的なストレスや紫外線不足、西洋系の食生活などが関係して発病している可能性も考えられ、原因解明のための研究が日々されていますが、未だ明確になっていないのが現状です。

乾癬の分類と症状

  • 尋常性乾癬(乾癬の90%を占めており、局面上の皮疹が特に肘、膝、頭、臀部などの外からの刺激を受けやすい部位に生じるもの)
  • 関節症性乾癬(乾癬の皮疹に手指や足、背骨などの関節の炎症を伴うもの)
  • 膿疱性乾癬(潮紅した皮膚の表面に膿疱が見られ、発熱などの全身症状があるもの)
  • 滴状乾癬(喉などに感染を起こし、発熱した後、しずく状の小さな乾癬の皮疹が出るもの)
  • 乾癬性紅皮症(乾癬の皮疹が全身におよび、低蛋白血症や脱水、電解質異常を合併しやすいもの)

蕁麻疹(じんましん)の症状

典型的と言われる症状は、紅斑とその上に白色の鱗屑を伴う皮疹の出現です。
病変部は周りの皮膚より少し盛り上がった状態へと移行し、大きな紅斑局面を形成します。
俗に言うハム様皮疹を形容し、使われることもあります。
頭皮、膝、肘など外部からの刺激が強い部分に出来やすいですが、眼球と口唇以外なら全身どこにでも皮疹は出現します。
爪の表面に発症した場合は変形して凹凸ができたり、、爪を切るのが困難になることもあります。これは爪乾癬と呼ばれます。
乾癬は他の皮膚疾患と比べて、強く皮疹がでるわりには痒みが少ないことが多いとされています。
一方で、症状の度合や病変部位、使用する薬剤の刺激などによって非常に多様性のある病態を形成します。くっきりとした紅斑があちこちに無数にできることもあります。
肘や膝などの当たる場所が多いですが、頭部、脇の下、下肢なども多いです。
紅斑の数や出かたは人によって大きく異なります。
注目すべき症状としては、紅斑に付着した多量の鱗屑が挙げられます。
無理にこれを剥がすと、出血します(アウシュピッツ現象)。
また爪などで掻きむしったりしてしまうことで、その形の新しい斑点が出来てしまいます(ケブネル現象)。

なぜ鱗屑が大量に発生してしまうのでしょうか。
原因は皮膚のターンオーバーの異常が関係しています。
ターンオーバーは、表皮の一番下の基底層にある表皮細胞が分裂して徐々に押し上げられて、最後には角質に変化して剥れ落ちます。約4~6週間かけて基底層から角質層まで押し上げられます。更に角質層は約2週間で脱落します。
つまり、新しく生まれた基底細胞が成長して最終的に角質層から脱落するのに50~60日かかるのです。
このターンオーバーが約10倍になるのが乾癬なのです。
あまりに速く角質ができ、それらが不完全であるため、大量の鱗屑が発生するのです。

乾癬の治療

一般的には、ステロイド外用薬やビタミンD3誘導体外用薬が有効です。また皮膚の乾燥を防止するために、保湿剤が併用されることもあります。

ステロイド外用薬

治療の基本となる外用薬です。しかしながら、長期連用すると副作用(皮膚が薄くなったり、ニキビができる等)が生じることがあるため、注意が必要です。皮疹のある部位によりステロイドの強さを調整して処方します。

ビタミンD3誘導体外用薬

表皮の角化を抑制することで、乾癬を抑える作用があります。
比較的副作用の少ない薬ですが、高カルシウム血症が問題となることがあります。そのため、塗布できる1日量に上限があります。特に腎機能が低下されている方は注意が必要です。
軟膏、クリーム、ローションの3剤型があり、症状や部位を考慮し処方します。

外用薬が奏効しない場合は、光線療法や内服治療にすすみます。
内服にはビタミンA誘導体(レチノイド)や免疫抑制剤(シクロスポリン)、生物学的製剤などがあります。
当院では外用治療を中心に行っています。
専門性の高い治療が必要な場合は、紹介状を作成し他院へ紹介させていただくことがあります。
乾癬は糖尿病や高血圧などの疾患と同様に、慢性病でのため完治させることは非常に難しい病気だといえます。しかし、治療により発疹が完全に消失する方や、長期にわたって発疹がでない、または自然消失する方もいます。
症状が良くなったら、乾癬を悪化させる要因(不規則な日常または食生活、ストレスなど)をできるだけ避けることで再発を防ぐよう心がけましょう。

料金表

施術名 料金(税抜)
乾癬 保険診療