体脂肪率とBMI
ダイエットを始めるにあたって、まずは目標設定が大切です。最近は安価で性能のよい、体脂肪計や骨密度の測定できる体重計も手に入りやすくなりました。
メーカーによってばらつきがあったり、測る時間帯によって数値が変わったりしますが、毎日測る時間や状況を統一しておけば、同じ条件で比較ができるのでダイエットの進捗状況を確認することができます。
最近は、家庭用ゲーム機やスマートフォンのアプリでも体重管理・日記、カロリー計算が容易にできるようになっているのでそちらも活用しましょう。
体脂肪率
まず、最も重要な項目の一つである「体脂肪率」。後に述べますが、単に体重を減らしても、脂肪ばかりの体だと美しい健康的なボディとはいえません。体脂肪率は計算式でも求められるのですが、ここでは体脂肪計を用いたとして、目安となる数値を記述します。
■女性の適正体脂肪率の目安
~19.9% | 痩せ |
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20~24.9% | 適正 |
25~29.9% | 軽い肥満 |
30%~ | 肥満 |
女性の場合、17%以下になると婦人科系トラブルの原因にもなりかねないので注意が必要です。
■男性の適正体脂肪率の目安
~14.9% | 痩せ |
---|---|
15~19.9% | 適正 |
20~24.9% | 軽い肥満 |
25%~ | 肥満 |
BMI
次に、よく耳にする「BMI」という言葉。 自分の体重をチェックする際、肥満度を知るのに使われるのが、身長と体重の関係から算出されるBMI係数
というものです。
このBMIとは、Body Mass
Index(ボディ・マス・インデックス)の略で、疫学調査に基づき最も病気になりにくい数値を算出する国際的な計算方法となっています。
下記の計算式
で、まずは自分のBMIを計算してみましょう。
■BMIの計算式
BMI=体重(kg)÷身長(m)の2乗
例:Aさんの場合)体重が70kg、身長が165cm
この場合、70kg÷(1.65m×1.65m)= 25.71となります。
この数値が高ければ高いほど生活習慣病にもかかりやすいことが分かっていますのでご注意下さい。 日本肥満学会では、男女共に22という数値が統計的に最も病気になりにくい数値といわれています。
18.5未満 | 痩せ |
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18.5~25 | 普通 |
25~30 | 肥満レベル1 |
30~35 | 肥満レベル2 |
35~40 | 肥満レベル3 |
40~ | 肥満レベル4 |
ただし、この数値は最近医師の間では厳しすぎるとか、現実に即していないという意見も聞かれます。 私自身も目標とするにはすこしハードルが高いのでは?という感じを受けますが、目標は高いほうが やりがいがありますので、知識として知っておく分には良いと思います。
標準体重の計算方法
BMI=22という最も病気になりにくい数値から出される標準体重を計算してみましょう。 標準体重とは、肥満でも痩せでもなく、痩せすぎでもなく、最も健康的に生活ができると統計的に認定された 理想的な体重をいいます。
■標準体重の計算式
標準体重=22×身長(m)の2乗
例:Aさんの場合)身長が165cmのAさんは、22×1.65×1.65=59.9kgとなります。
つまり単純計算で、先程のAさんは10kgのダイエットが必要ということになりますね。
繰り返しになりますが、以上の計算式で出される数値は指標であり、全ての方に当てはまるわけではありません。
骨格や筋肉の違いなどによってもベストな体重は変化しますので、あくまでも参考としてお使い下さい。