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Treatment

ケガ、キズ、湿潤療法

ケガ、キズとは?

外傷は様々な原因によってできる皮膚の損傷です。ほとんどのいわゆる「ケガ」は「創傷」の中でも傷口がある「創」ということになります。

  • 切創(切りキズ)
  • 擦過傷(すりキズ)
  • 挫創、挫滅創
  • 刺創(刺しキズ)
  • 咬創(咬みキズ)

などに分けられます。
創がきれいに治るためには初期治療が非常に重要です。

1.切創(切りキズ)

切創(切りキズ)

ガラス片や刃物など鋭利なものできれたいわゆる切りキズです。
手足の切創においては、比較的浅い層を走行する神経、血管、腱などの損傷を伴い易く、早期にそれらの損傷の有無を確認し、適切な処置を受ける必要があります。
切創の場合、一般的に周囲組織の損傷は軽度であり、縫合処置等により早期治癒が期待できます。

2.擦過傷(すりキズ)

擦過傷(すりキズ)

道路のアスファルトや塀などにこすりつけることにより、皮膚がすりむけた創傷です。
皮膚損傷は浅く、多くの場合縫合せずに治ります。
しかし、創面に微細な土砂、ごみなどが埋入し、治ったあとも皮膚の中に残ってしまう場合があります。この状態を外傷性刺青と言いますが、これを防ぐためには受傷後早期に創部の十分な洗浄をおこない、細かな異物を除去しておくことが大切です。

3.挫創、挫滅創

挫創、挫滅創

鈍的外傷により生じた皮膚の損傷であり、切創に比べて創部周囲の損傷が高度なことが特徴です。
創部の損傷の程度により、治癒に時間がかかることがあり、時に傷んだ組織を切除して縫合する場合もあります。
また、創部の汚染を伴っている場合にはその後の感染の危険性も高く、初期治療時に十分な洗浄をおこなう必要があります。

4.刺創(刺しキズ)

刺創(刺しキズ)

鋭利な器具が突き刺さって生じる創で、創口が小さくても奥行きが深いのが特徴です。
異物が残っている場合には摘出が必要です。
また深部におよんだ場合には血管損傷や神経損傷、さらには重要な臓器損傷の可能性があります。このような場合、異物の除去や止血、深部組織の修復が必須となります。

5.咬傷(咬みキズ)

ヒトや動物に咬まれた後に生じる創傷です。
歯型に合致した創口の形態が特徴的です。
歯牙に付着している雑菌が組織内に押し込められることにより、受傷後感染の頻度が最も高い創傷のひとつです。
一般的に、感染回避に治療の重点がおかれ、十分な洗浄、抗生剤の投与、破傷風の予防注射などが行われ、創部は開放創のままで二次治癒を図ります。

キズの治る仕組み

損傷が皮膚のどの部分にまで及んだのかによって傷の治り方が異なります。
日常に起こりやすい損傷が真皮までのキズなら次のようになります。

  • 皮膚が損傷すると傷口に血小板が集まり血液を固めて止血する。
  • 好中球やマクロファージが集まり、傷ついて死んだ細胞や細菌を貪食し、除去する。
  • 繊維芽細胞が集まり傷口をくっつける。
  • 表皮細胞が集まり傷口を覆ってふさぐ。

キズを早く治すためには、傷口に集まった細胞たちが、最善の環境で活発に活動できるようにすることです。当院では湿潤療法をおこなっています。傷口を乾燥させないことで、細胞成長因子に覆われた傷口では、活発な細胞分裂がおこなわれるためキズが早く治ります。

湿潤療法とは

以前は、傷を乾かす治療法がとられ、傷を化膿しないように消毒し、ガーゼをあてる、というものでした。

湿潤療法では消毒もガーゼも使いません。消毒すると細菌もよりも人の正常の細胞のほうが大きなダメージを受けてしまいます。傷口は水道水でよく洗えば十分なのです。

ガーゼ治療はせっかく出てきた傷口を治すための浸出液がガーゼに吸い取られて蒸発してしまいます。その結果、傷口が乾燥し、細胞が死んでかさぶたとなります。死んでしまった細胞からは新しい細胞は生まれません。かさぶたが出来ると傷が治ったように見えますが、かさぶたは表皮細胞が傷口を覆うのを邪魔するだけでなく、細胞の繁殖場所となり、傷を化膿させる原因になります。また、ガーゼは傷口にくっついてしまうため、ガーゼをはがす時に、新しく出来始めた表皮細胞も一緒にはがれてしまいます。

傷、ケガのほかにもヤケドにも湿潤療法は有効です。ヤケドと傷では全く違うものの様に思えますが、同じ皮膚の損傷なので湿潤療法で治すことができます。

  • 湿潤療法1
  • 湿潤療法2
  • 湿潤療法3
  • 湿潤療法4

こんなときには当院へ
大きな傷や、深い傷、化膿している傷、ネコやイヌなど動物にかまれた傷、異物が混入していたり、水疱を伴うヤケド、低温ヤケドなどは当院での治療をおすすめします。
傷口の状態にあわせて手術をおこなったり、湿潤療法をおすすめし「傷をできるだけ速く、美しく治す」治療をおこなっています。どのようなことでもお気軽にご相談ください。

料金表

ケガ、キズ、湿潤療法 保険診療 初診は1,500円前後