稗粒腫(はいりゅうしゅ)とは

稗粒腫とは、表皮の下に出現した直径1-2mmの白~黄白色の硬い丘疹(ブツブツ)で、表皮嚢腫(のうしゅ)、粉瘤(ふんりゅう)の小さいものと考えられています。眼の周りや頬、陰部などにみられることが多いです。
痛みや痒みはありません。
顔面に発生しやすく特別な原因がなく生じる原発性(げんぱつせい)稗粒腫と、熱傷や外傷、皮膚が剥がれるような疾患、皮膚を削り取る手術後などに生じる続発性(ぞくはつせい)稗粒腫があります。
どちらのタイプも見た目の違いはほとんどなく良性の腫瘍ですので、放置しても特に支障はありません。
白ニキビのように見え、目の周りに多発し、お化粧でも隠すのが難しい為、美容的観点から治療を希望される方も少なくありません。
稗粒腫ができる原因
原発性のものは、胎児のときに皮膚に嚢腫(袋状の構造物)が作られてしまうと考えられています。
続発性のものは、水疱症(水ぶくれ)、熱傷瘢痕(やけど痕)などに引き続いて生じることがあります。皮膚の細胞や付属器(毛、汗腺、皮脂腺)が破壊されて表皮の下で嚢腫を作ると言われています。
稗粒腫ができやすい人
老若男女問わずみられますが、加齢が原因の場合や、皮膚の新陳代謝が滞るとできやすいとも言われています。
治療法
炭酸ガス(CO2)レーザーを用い治療を行ないます。
レーザー照射部分には小さな赤みが残るため2-3日ほど外用薬を塗っていただきますが、その後はお化粧も可能です。
予防
稗粒腫は一度治療をしても同じような場所に再発してしまう事がありますが、皮膚を清潔に保ちしっかり保湿をする、皮膚の新陳代謝を整える、定期的にピーリングをするなどで皮膚のターンオーバーを正常化することで再発予防効果が期待できます。
FAQ
- 治療に痛みはありますか?
- 治療を行う前に局所麻酔の注射をしますので、その際に少し痛みがありますが、治療中の痛みはありません。
- 放置していても治りますか?
- 小さく目立たなくなることもありますが、自然に消失することはありません。
- 稗粒腫は脂肪の塊ですか?
- 前述のように表皮の下の嚢腫であり、脂肪組織とは異なります。
- 稗粒腫は悪性腫瘍になりませんか?
- 稗粒腫自体は悪性化することはありませんが、大きくなることはあります。
- 稗粒腫は他部位や他人に感染しますか?
- 感染性の病気ではありません。
- 自分で潰しても大丈夫ですか?
- 傷跡が残る可能性がありますので、自己処置はおすすめしません。
料金表
施術名 | 料金(税込) |
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炭酸ガスレーザー(CO2レーザー) 稗粒腫の場合(麻酔なし) |
1~3個:1個につき ¥5,500 |
基本は麻酔は必要のない程度の痛みですが、ご希望の場合は一個につき別途¥1,100追加で承ります。