水虫(白癬)とは
一般的に水虫という通称で知られていますが、正式名称は「白癬」といいます。
白癬菌という真菌(カビの一種)が、足や体の皮膚の角質やその下の皮下組織を侵食することによって炎症などが起きる感染症の一種です。
生じる場所によって呼び名があり、足は水虫(足白癬)、爪は爪水虫(爪白癬)、股はいんきんたむし(股部白癬)、体はたむし(体部白癬)、頭はしらくも(頭部白癬)と呼ばれます。
水虫(白癬)の病因
白癬菌はジメジメ湿った場所を好み、温度が15度以上、湿度が70%以上の環境で増えだします。靴を履いたとき足の指の間は温度が30度以上、湿度は95%を突破するといわれており、足は水虫の好発部位になります。
足ふきマットやスリッパなど長い間共有していると、それらに付着した白癬菌が足に感染して発生することがあります。
また白癬は動物にも感染するため、白癬になった犬や猫と接触していると人に感染することがあります。
水虫(白癬)の症状
場所により症状が様々です。
足白癬趾間型:足指の間がジュクジュクして皮が剥けたり白くふやけます。
小水疱型:足裏に小さな水ぶくれができた後カサカサと皮が剥けます。
角質増殖型:足裏がガサガサ厚く硬くなります。
爪が白色から黄色に濁り、厚くなります。
股部白癬・体部白癬赤みが輪になってまわりに広がります。
頭部白癬頭皮がカサカサして毛がぬけてきます。
水虫(白癬)の検査
白癬菌が寄生していると思われる皮膚や爪をメスや医療用ピンセットでうすくとり、顕微鏡で観察します。この検査で白癬菌が見つかれば白癬と診断がつきます。
また爪の症状は、状況により培養検査に出すため、診断がつくまで2週間後程度かかる場合があります。
市販の水虫の薬を塗っていると菌が検出できないことがありますので、水虫の診察をご希望のときは、市販薬を最低でも1週間休止してください。
水虫(白癬)の治療
皮膚に感染した白癬は、基本は抗真菌作用を有する塗り薬をつければよくなります。体部白癬や股部白癬は塗り薬を2週間程度、足白癬は1ヶ月以上毎日塗り続ける必要があります。
角質増殖型のタイプや爪や毛に寄生している場合は飲み薬が必要です。飲み薬は副作用や他の薬剤との飲み合わせの問題があるため、診察をして適応のある方に処方となります。
料金表
水虫(白癬)治療 | 保険診療 | 3割負担で初診は¥1,650(税込)前後 |
---|---|---|
保険診療 | 3割負担で再診は¥1,100(税込) |