アカルボースの効果
小腸粘膜に存在するαグルコシターゼという酵素は、砂糖や炭水化物をブドウ糖に分解する働きをしています。
アカルボースはそのαグルコシターゼの働きを阻害することで、ブドウ糖への分解を遅らせて食後の急激な血糖値上昇を抑える効果があります。
体内に吸収される糖質を抑制するため、食物が脂肪になりにくくなりダイエット効果が期待できます。
アカルボースを服用することにより、低インスリンダイエット(食後に血糖値の上がりにくい食べ物を食べることによりインスリンの分泌を抑え自然に痩せる仕組みのダイエット)と同じ効果が得られます。
治療詳細
服用方法
- 1回1錠 食直前に服用してください。
- 飲み忘れた場合は食事中にすぐ服用してください。
- 食後時間が空いてしまいますと飲んでも効果はありません。
副作用
- お腹が張ってゴロゴロする、軟便、排便回数の増加などがおこることがあります。
これらの症状は次第に慣れることが多いのですが、ひどい腹痛が続く場合や嘔吐を伴うときは服用を中止し医師にご相談下さい。 - 糖尿病の治療薬などと併用した場合には低血糖、吐き気、嘔吐、食欲の増進、めまいと食欲の減退などの症状が現れることがあります。
注意事項
- 妊娠中、授乳中、重症ケトーシス、糖尿病性昏睡、重症感染症の方は服用できません。
- 胃腸に病気がある方、開腹手術または腸閉塞の既往、肝臓や腎臓の悪い方は主治医にご相談ください。
料金表
ダイエット内服薬/補助薬 | 料金(税込み) | 適応 |
---|---|---|
アカルボース錠 | ¥1,800(10錠) | 食前に服用することで、食後の血糖値の上昇を抑えます |
FAQ
- アカルボースの服用方法は?
- 糖質、炭水化物を食べるときに有効です。毎食前10分以内(食直前)に1回1錠服用してください。
- アカルボースの服用できない人はいますか?
- ・アカルボース(グルコバイ)にアレルギーがある方
・妊娠中、母乳栄養を行っている方
・18歳未満の方
・腎臓に重度の疾患がある方
- アカルボース服用中の注意点は?
- ・妊娠中、授乳中、重症ケトーシス、糖尿病性昏睡、重症感染症の方は服用できません。
・胃腸に病気がある方、開腹手術または腸閉塞の既往、肝臓や腎臓の悪い方は医師にご相談ください。
- アカルボースの服用期間はありますか?
- 特に決まった服用期間はありません。
毎日の食事に服用していただき、ダイエットのサポートにしていただくと良いでしょう。
- 飲み忘れがあった場合、どのようにしたらいいですか?
- 飲み忘れが合った場合、食事中でしたら気づいた時に服用して下さい。
食後1時間以上経ってしまっている場合は、次の食事から服用するようにしてください。
前回飲み忘れたからといって2倍の量の服用はしてはいけません。
- アカルボースの副作用はありますか?
- 以下の副作用があります。
・おならが頻繁に出る
・お腹がゴロゴロ鳴る
・お腹が膨らんでいる気がする
・胃痙攣、消化不良、下痢
これらの症状は通常は軽微で治療の初期に起こりやすく、短期間で解消します。
- 食べ合わせや飲み合わせはありますか?
- 他の血糖降下薬と併用するときには、低血糖の発現に注意が必要です。
使用中の薬は医師に報告をお願いします。
・血糖降下作用を強める薬の例
SU薬(スルホニル尿素)、BG薬(ビグアナイド)、インスリン抵抗性改薬、インスリン注射薬、降圧剤(β遮断薬など)、フィブラート系高脂血症治療薬、ワーファリンなど
・血糖降下作用を弱める薬の例
ステロイド薬、甲状腺ホルモン薬
・アルコールは血糖値を乱し、ときに低血糖発作を誘発します。
飲酒はできるだけ控えてください。飲酒を希望する場合は医師にご相談ください。